2010年11月17日水曜日

Vol.18 「駐車場出口の自動精算」

駐車場のゲートでは料金は自動精算。ちょっと遅れたタイミングですが、
機械とは思えない女性のキレイな日本語で、ガイダンスが流れます。

そして最後に・・・
「またお越しください。」の一言。 

うーん、ちょっと気になる。
「人により事情は様々。もう二度と来たくない人だっているかもしれないのに、
機械に、またお越し下さいとは言われたくないよなあ。」
と感じていました。

特にうっかり停めてしまった高額パーキング
だったりすると、カチンと来ますよね。

でも先日の自動精算。最後に流れてきた言葉は、
「気を付けてお帰り下さい。」

ちょっと嬉しい、すがすがしい。
機械なのに、思わず、
「あっぱれ!やるな、お主!」と言ってしまいました。

2010年10月19日火曜日

Vol.17 「タクシーのお釣り」

東京のタクシーに乗ると、請求しなくても必ず領収書を下さいます。
たとえ不要でも、万一の忘れものなどを考えると、有難い心遣いです。

しかし、私はお釣りと領収書の渡し方に、ずーっと、小さな不満がありました。
それは、まず最初にお札だけを渡し・・・
次に領収書と小銭を一緒に渡すというやり方です。

私の場合、領収書は紙ですから、お札と一緒に札入れにしまいます。
一方で小銭だけは小銭入れにしまいます。
だから領収書と小銭を一緒にもらうと、札入れと小銭入れを同時に開かなくてはなりません。
急いで降りたいときや荷物があるときなど、窮屈な車内でちょっと不自由です。

ところが、先日の日本交通のタクシー。
ベテランの運転手さんが、「はい、まずはお札と領収書。」
あとから「こちらが小銭です。」と
言いながら渡して下さるではありませんか!

私のタクシー歴のなかで、初めての斬新(?)な経験に、思わず
「嬉しい渡し方してくれるなあ!」と言ったら、
「だってしまうところが違いますものね。」という、分かっている一言!

運転手さんのユーザー目線に感動した瞬間でした。
まだ、後にも先にも、この一回限りなのですが、
こういう日は、なぜか一日中嬉しい気分です。

2010年9月22日水曜日

Vol.16 「お金を払って寝る時代」

一時はどうなる事かと心配した東京の夏も、ようやく過ごしやすくなってきた。
例年は窓を開けて風さえ通せば、なんとか寝ることが出来た夏。
でもついに今年は、エアコンを止めることが出来なかった。
だから電気代がたくさんかかったはずだ。

いつのまにか飲み水にお金を払うようになり、
いまや過ごしやすい温度の空気を買わないと
寝ることさえ許されない。

そう、我々は寝るのにさえお金を払わなくてはならない時代を迎えたのだ!
熱帯地方の人たちは、どのような工夫でこの寝苦しさを乗り越えてきたのだろうか。

こんなにも暑い日が続いた東京。
ふと疑問が湧いた。
温暖化の影響で、もはや東京は「温帯」ではなく、
「亜熱帯」に属するようになったのではないか?

早速、「亜熱帯」の定義を調べてみた。
すると意外なことに定義が曖昧である。
学者によっても一律でないらしい。

「熱帯と温帯の中間の地帯で、緯度でいうと20~30度の間に含まれ、
一般に乾燥地帯が広い地域。」 これが最も一般的。


また、気温だけを目安にする場合も、
「月平均気温20℃以上が4~11ヶ月の範囲」や、
「年平均気温が18℃以上」などが一般的で、
年にせいぜい4ヶ月だけが暑いというだけでは、東京を亜熱帯とは呼べないようだ。

でも「温帯」の定義のひとつが、四季がはっきりしていることだ。
東京で雪を見なくなって久しい。

だからやはり、東京の「亜熱帯化」を主張したい。

2010年9月8日水曜日

Vol.15 「大阪みやげ」

ここは大阪、伊丹空港。

「あれっ、大阪なのに、なんで北海道のおみやげを売っているのだろう?」

いや、いや、よく見れば、 「白い恋人」ならぬ「面白い恋人」。
白色と空色のパッケージが巧みに錯覚を誘導する。
















すごい! 吉本興業の企画だ。
なるほど、確かに「面白い」わけだ。

他地方の人気みやげをパロディー化する遊び心と
それを大阪みやげにしてしまう商魂のたくましさに感動。

これって、
吉本興業ではごく普通の出来ごとなのだろうか。

思いついた以上は、やらずにはいられない、
そんな関西人の血が騒ぐのだろうか。

東京人にとって、この手の企画は、たとえ考えることは出来たとしても、
実行することはすごく難しいと思うからだ。

  悪のりだと批判されるかも・・
  ウケなかったらどうしよう・・
  もし売れなかったら・・

私だったら、きっとそんな心配が心をよぎるだろう。
やらないことを選ぶ方がはるかに簡単だし、心も平和だ。

だからこそ、
やってのけてしまう勇気と行動力に拍手を贈りたい。

お笑いのまち大阪に、
商人(あきんど)のまち大阪が重なった。